外国人実務能力検定(PATF)とは
外国人実務能力検定(PATF)は、少子高齢化によって外国人労働者へのニーズが高まる日本において、
その外国人労働者に、日本の文化や商習慣を理解していただくことを目的として実施しています。
日本のビジネス能力の習熟度に応じて階級が分けられているので、どの程度のビジネス能力を有しているか判別が可能です。
1級
管理職として働いている方、あるいは、管理職を目指している方を対象にした試験で、『外国人実務能力検定 公式テキスト1級』の内容に準拠し、労働法規や在留資格・入管法、人事管理などの習熟度を測る試験です。
設問は、N1相当の日本語レベルの方を対象とした内容となっています。
2級
入社1~3年ぐらいの事務職、営業職の方を対象にした試験で、『外国人実務能力検定 公式テキスト2級』の内容に準拠し、社会人としての自覚や仕事に対する取り組み方、ビジネスコミュニケーション、プレゼンテーション、コンプライアンスなどの習熟度を測る試験です。設問は、N1、N2相当の日本語レベルの方を対象とした内容となっています。
3級
日本企業への就職を希望する留学生を対象にした試験で、『外国人実務能力検定 公式テキスト3級』の内容に準拠し、日本の就職活動の流れ、エントリーシート、履歴書の書き方、日本の会社の特徴、社会人に求められる意識・能力などの習熟度を測る試験です。
設問は、N2、N3相当の日本語レベルの方を対象とした内容となっています。
4級
日本に来て間もない方、あるいは今後日本で働きたいと考えている方を対象にした試験で、『外国人実務能力検定 公式テキスト4級』の内容に準拠し、日本の社会、日本での暮らし、日本のビジネスマナーに関する習熟度を測るエントリーレベルの試験です。
設問は、N3、N4相当の日本語レベルの方を対象とした内容となっています。
外国人社員による職場でのトラブルはビジネスマナーの知識不足が原因です
なぜ注意されたのかわからない
社交辞令って何?
飲み会も仕事なの?
日本人の考えていることがわからない
名刺を渡す順番
車や新幹線での座る場所
これらの項目は頻繁にトラブルの原因としてあげられています。知っているかどうかによって、大切なビジネスの機会を失ってしまったり、同僚や上司との関係が悪化し、働きにくい環境になってしまうことも珍しくありません。
外国人実務能力検定は、個人のビジネス能力の向上だけを目的としている訳ではなく、個人がどの程度のビジネス能力を有しているかの証明としての役割も担っています。